最近ガジェット系のブログやトレンドサイト、Twitterのタイムラインなんかを眺めていると、不思議なものを目にする機会があるんです。
なんか、iPad(Pro)とSurface Proを同列に扱って比較している人たちがいる……。
いやいやちょっと待て、両方所有していた僕から言わせてもらえば、そもそもそれらは比較対象にならないんですよ。
選ぶべき基準は全然違うのに、並べて比べられているのを見た人が誤解してしまっては問題です。
僕なりに、それらの違いをこの記事で解説します。
2019年9月、iPadOSが公開されてからも、この記事で伝えたいことは基本的に変わりません!
Surfaceをやたら持ち上げますが、iPadディスではありません。
僕はiPadも大好きで毎日のように使い倒しています。
なお、iPadとiPad ProはOS上大差ないので同じものとして扱います。
この記事のコンテンツ
iPadとSurface Proの違い
まずはiPadとSurface Proの違いについて。
iPadはご存知iPhoneなどを開発しているApple社製のタブレットです。
対してSurface Proは、Windowsの開発をしているMicrosoft社製のパソコンです。
正確に言えばSurface Proもタブレットみたいなものですが、中身はフルスペックのWindowsで、分類上は2in1 PC(タブレットとパソコンの中間)にあたります。
見た目が似ているので比較されがちですが、使えるシーンは全く異なっている点に注意してください。
実際にどんな場面で使われることが多いのか、それぞれ僕の独断と偏見で紹介します。
それぞれの利用シーン
iPadの場合
docomoやsoftbankなんぞに行くと、スマホと一緒に勧められることの多いiPadは、一般的にはこんなシーンで活用されることが多いように感じています。
- YouTubeやhuluなどでの動画視聴
- ブラウジング(インターネット)
- 電子書籍を読む
- メモやノート代わり
- お絵かき
上からウェイトの高い順ですね。
たいていの人は、動画視聴やインターネットで満足しているのが現状ではないでしょうか?
最近のiOS(iPadのOS)はアウトプットやクリエイティブ寄りな機能が強化されているようにも感じますが、まだまだタブレットの域を出られていません。
iPadOSの登場でマルチタスクやブラウジングの使い勝手はめっちゃ改善されてますけど、まだまだパソコンほどの作業性には程遠いと感じます。
いや、僕もたまにはiPadでブログ書いたりしてますけどね?便利ですよ、ほんと。
Surface Proの場合
それに対してSurface Proはというと、どちらかといえばビジネスユースな印象です。
OSがデスクトップPCなどと全く同じWindowsですので、基本的になんでもできます。
Microsoft社のOffice(ワードやエクセルなど)は当然使えますし、仮想マシン環境を作ることも、本格的なプログラミングだってできるんです。
もちろんペンを使ってメモをしたりお絵かきしたりもできますし……。
具体的な利用シーンとしてのイメージはこんな感じでしょうか。
- ブラウジング
- Officeを使った資料作成
- 動画視聴
- クライアントへのプレゼン
- メモやノート代わり
- ソフトウェア開発
- お絵かき
イメージですよ?
少なくともiPadにできることは大体Surface Proにもできますが、逆はそうではありません。
Surface Proと比較すべきはMacBook
Surface ProをApple製品と比較したいなら、その相手はiPadではなくMacBookでしょう。
コンピュータとしての性能も似通っていますし、フルスペックのWindowsとMac OSといったように、それぞれPC用のOSを搭載しているもの同士でもあります。
たぶん、Microsoft的にもSurface ProのライバルはMacBookだと思うんですよね。
ただやっぱりWindowsとMacって、ユーザー層が事務員とクリエイターみたいな感じで全然違うイメージがあって、比較対象としては実際どうなのかはわかりません。
iPadとSurface Proをあえて比較するなら
では不本意ながら、あえて比較するとしたらどのポイントを押さえるべきでしょうか。
利用シーンで共通している点はこのあたりですかね。
- 動画視聴
- ブラウジング
- メモやノート代わり
- お絵かき
これらの点で、それぞれ見てみましょう。
動画視聴の快適さ
まずはiPadでもっとも使われている理由であろう、動画視聴について。
iPadは現在様々なラインナップがありますが、どのサイズにおいても非常に薄くて軽いです。
リラックスしてごろ寝しながらiPadで動画視聴は最高に快適ですよね。
対してSurface ProはiPadと比べるとやや重いです(物理的に)。
また、バッテリーの持ちもiPadの方が若干いい気がするので、快適に動画視聴したいのならiPadに軍配があがります。
ブラウジング
続いてはインターネットサーフィン(死語)もといブラウジングの快適さについて。
こちらも単純に考えれば動画視聴と同じ理由でiPadに軍配が上がりそうですが、そこはWindowsを搭載するSurface Pro。
ブラウザの性能は圧倒的にSurface Proが上を行きますね。
具体的にはGoogle製のブラウザ「Chrome」の拡張機能などは、iPadでは利用できません。
なお、サイトによってはPCとモバイルで別のページを表示させるところもあります。
その時は(何もしなければ)iPadはモバイル表示、Surface ProはPC表示となりますよ。
iPadOSの登場で、iPad標準のブラウザ「Safari」の機能が大幅に強化されました。
拡張機能などは使えませんが、サイトの表示はパソコンと同等になり、ファイルのダウンロード管理などもやりやすくなっています!
メモやノート代わりに使いたいのは
どちらもタッチパネルとスタイラスペンに対応しているので、これは互角でしょうか。
クラウドでの同期もどちらも備えていますし、好きなアプリがある方でいいと思います。
iCloudにはiPadでしか同期できないので、そこを使いたい人は選択肢はありませんね。
ちなみに僕はiPadではPaper、Surface ProではOneNoteを愛用していました。
お絵かきをしたいなら
イラストレーターやブロガーならこの用途、意外とやる人多いと思うんですよね。
実際、お絵かき用途で実用的なのはどちらでしょうか?
素人の落書きレベルであれば、どちらでも問題なさそうです。
プロの絵師でも、どちらでも「問題はない」と思います。
ただし「快適に描けるかどうか」の話になれば、僕はiPadを全力でオススメします。
これはもうスタイラスの性能が圧倒的に違うとしか言いようがないんですけどね。
ヤバいですよ、Apple Pencil。
Apple Pencilはもうスタイラスペンの次元を超えてて、新種の文房具と言っても過言じゃないです。
でも本気でお絵かきするならiPadじゃなくてiPad ProかiPad Air(2019)にした方がいいです。
フルラミネーションディスプレイ(画面の表面と液晶までの隙間が少ない)に対応していない無印のiPadでは、ペン先と画面とのギャップで毛根が吹き飛ぶでしょう。
さいごに
衝動的にこの記事を書きましたが、結局何が言いたいかというと、冒頭でも言ったように「iPadとSurface Proは比較すべき対象ではない」ということ。
ガジェットに明るくないユーザーさんが勘違いして「あっち買っとけばよかった……。」なんて後悔する原因を作ってはいけない。
Surface Proと比較するならそこらのラップトップや2in1でしょうに。
と、あまり言うとキリがないのでこの辺で切り上げることにします。
繰り返しますが、僕はiPadもSurface Proも大好きです。
みんな違ってみんな良い。