最近のモダン環境は魔境だと思います(挨拶)
目次
はじめに
主にMagic OnlineのトナプラことTournament Practiceモードで調整しているのですが、対戦相手のデッキが被ることがあまりないのが驚きです。
非常によくバランスの取れた環境で、多種多様なデッキが活躍するチャンスがあるということでしょうか。
おかげで様々なタイプのデッキを相手に調整できるので、ローグデッキまみれの大会等でもそこそこ戦えるようになるのではないでしょうか?
対戦記録
使用したデッキリストは前回の調整記事【MTG】モダン版カウンタースリヴァー調整①をご覧下さい。
今回対戦した相手は次の通りです。
- 黒単メガハンデス(罠の橋入り)
- 白単人間
- カンパニー型スリヴァー
- 死の影ジャンド
以下、大まかな流れです。
vs 黒単メガハンデス
×○○
G1は罠の橋でこちらの攻撃を遮断され、《小悪疫/Smallpox》連打でクリーチャーも土地も枯れて、なす術なく《拷問台/The Rack》で削りきられ。
サイドから《神聖の力線/Leyline of Sanctity》と《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》を挿してハンデスと置物対策。
G2ではトリプルマリガンで力線を初手に引き込み、ハンデスを凌いで展開。《罠の橋/Ensnaring Bridge》を置かれるも、調和スリヴァーで破壊して勝ち。
G3はノーマリガンで力線を引き込み筋力スリヴァー、捕食スリヴァーでブン回ってgg
vs 白単人間
○×○
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》が凄まじく辛かったです。
これのおかげでカウンターを構える為のマナが足りなくなる場面が多々ありました。
《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant》、《教区の勇者/Champion of the Parish》を立て続けにプレイされて、サリアが7/6になったりした場面も……
盤面のクリーチャーを強化しながら戦う動きはスリヴァーやマーフォークに近いのかなーとも思いますが、展開速度はマーフォーク並みかそれ以上なのでは……。
しかし所詮は人間、空を飛ぶことはできないので、致命的な呪文、例えば《町民の結集/Gather the Townsfolk》や《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》等をうまく捌ければ、こちらもクリーチャーを展開して盤面を強化し、《風乗りスリヴァー/Galerider Sliver》で自軍に飛行を持たせてあげることで案外あっさりと勝てるのではないでしょうか。
地味に、前回の調整で組み込んだ《致命的な一押し/Fatal Push》と《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》がよく働いてくれましたよ!
vs カンパニー型スリヴァー
○××
《集合した中隊/Collected Company》を採用した、クリーチャーてんこ盛りのスリヴァーデッキ。
G1ではこちら先手で相手の《霊気の薬瓶/AEther Vial》をうまく捌き、テンポアド取りつつ大本命の《集合した中隊/Collected Company》を差し戻して速度勝ち。
G2、G3は《魂の洞窟/Cavern of Souls》からカウンターされないスリヴァー達がワラワラ。《マナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver》から中隊をキャストされ、捌ききれず制圧されて負け。
基本セット2014より登場したスリヴァーは能力の共有を自軍のみに留めるため、スリヴァーデッキ同士の戦いではこれらを多く搭載したデッキが有利となりそうです。
vs 死の影ジャンド
×○×
モダン環境のトップメタでしょうか。
G1は《思考囲い/Thoughtseize》でマナ漏出を弾かれ→《タルモゴイフ/Tarmogoyf》→《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》と順当に展開され、何も出来ずに追加の死の影で〆
G2ではサイドインした白力線を初手で設置し、《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver》、《マナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver》、《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》で除去を防ぎつつクロック展開して制圧。
G3は事故で自分4マリからの相手フェッチ→ショックランド立て→思考囲いで手札削られ、悪霊サイクリングと追加ショックランドから《死の影/Death’s Shadow》が2体並んで絶望、何も出来ずに(略)
これはちょっと酷すぎるw
さすがに強さも値段もトップクラスのデッキ、圧倒的ですね。
勝手にライフガシガシ減らしてくれるスーサイド系のデッキなので、うまく展開させてもらえれば飛行でどうにか出来そうでしたが、除去も豊富なので一筋縄ではいきそうもないなぁ……。
思った事
マナベースについて
濃いのは3色とはいえなんだかんだで5色デッキなので、色事故の危険と隣り合わせです。カンパニー型のようにクリーチャー特化と割り切ってしまえば5色土地をモリモリにできるのでしょうけど、カウンターや除去を構えるとなるとフェッチ、ショックランドで構成するしかありません。バトルランドは基本土地を入れるスペースがないので選択肢に入りませんでした。
クリーチャーに割ける枠も限られているので、マナ編みスリヴァーで色の安定化を図ろうとするとクリーチャーの線が細くなってしまい、非常に悩ましいです。
デッキの動きを考えると序盤は土地をタップインなんて悠長なこともできないので、ゴリゴリライフを失ってしまいます。いっそ《暗心スリヴァー/Darkheart Sliver》でも入れてみる?いやいや、そんな枠は……
モダンにおけるクロックパーミッション
まぁ今のところ色事故はそれほど起きていないので置いておくとして、一番微妙なのはカウンターを構えてる余裕があんまりない事。
最近は早くて3ターンでゲームが決まってしまうこともあるほどの高速環境になったモダンでカウンターの為にマナを立てておくってのが弱すぎるんですね。
かといって展開を薬瓶に一任するのも若干悠長だし、モダンにおいてクロックパーミッションがあまり強くないのは(実用レベルの)ピッチカウンターが無いからなのでしょう。
精神的つまづき/Mental Misstep》あたりが解禁されれば少しは違うのでしょうか?もしくはマナ漏出ではなく《呪文貫き/Spell Pierce》のような制限が強いけど軽いカウンターに変えてみるとかしてみてもいいですね。
アドバンテージ源
前回から課題のアドの取りづらさですが、そもそもクロックパーミッションでカードアドってそこまで重要じゃないのではとの結論に至りました。
以前はレガシーでコテコテのコントロール系を使っていたので、カードアド=正義みたいな固定観念が根付いていたようです。
もちろんカードアドは勝ちに直結できる要素であるのは間違いないのですが、回している中でそれよりもテンポを取れるかどうかの方が勝ちに繋がる場面が多かったです。
検討していた《祖先の幻視/Ancestral Vision》は、1ターン目の行動として薬瓶と競合するし、なにより待機が解けるタイミングにはもう大勢が決しているでしょう。例えばこちらが劣勢だったとして、3ドローで巻き返せるような有効なカードは入っていませんし、仮に盤面が頓着していて打開できるカードを探しにいけるとして、そんな限定的な状況に割けるほどデッキにスロットがないのです。
再調整
色々盛り込んで、少し調整します。
60 Main Deck 3《汚染された三角州/Polluted Delta》 3《霧深い雨林/Misty Rainforest》 3《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 2《繁殖池/Breeding Pool》 3《草むした墓/Overgrown Tomb》 2《変わり谷/mutavault》 2《スリヴァーの巣/Sliver Hive》 1《島/Island》 1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》 4《風乗りスリヴァー/Galerider Sliver》 4《筋力スリヴァー/Sinew Sliver》 4《捕食スリヴァー/Predatory Sliver》 4《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver》 3《マナ編みスリヴァー/Manacraft Sliver》 3《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》 2《吸管スリヴァー/Syphon Sliver》 4《霊気の薬瓶/Aether Vial》 3《流刑への道/Path to Exile》 3《致命的な一押し/Fatal Push》 3《呪文貫き/Spell Pierce》 3《差し戻し/Remand》 15 Sideboard 3《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》 2《計略縛り/Trickbind》 3《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》 3《否認/Negate》 4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
赤要素がなくなった!
元々ドムリさんの為に入っているような状態だったので、思い切って抜いちゃいましたw
ダメージレースを意識して、《吸管スリヴァー/Syphon Sliver》を投入。サイドボードの計略縛りは思いのほか妙な動きをするコンボデッキと当たらないので枚数減らして白力線を増量。
アドの塊なPWを抜いてクリーチャーを微増したことでどうなるのか、また回してみたいと思います!