先日、自宅の畳にカビが生えました。
それはもういかにもヤバそうなドス黒いカビです。
まだ新築なのに……。と悲しみに暮れていましたが、新しい畳の方がカビやすいみたいですね。
凹んでてもカビは増えるだけだし、そろそろ子供も産まれそうなので、健康面を考えると放置は危険!
家にあるものだけで対処できそうだったので、ささっと除去してあげました。
結構きれいに落とすことができましたので、備忘録も兼ねて手順を紹介しますね!
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カビが生えてしまったときの除去方法
「畳にカビが!!やばい、ふき取らないと……!」
こんな感じに焦って水拭きとかしたらダメですよ。
正しい手順で除去しないと、カビが奥深くに根付いてしまったり事態を悪化させかねませんので、落ち着いて対処しましょう。
薬品などを使わずに乾燥させて除去
畳を傷つけず、変色もさせなくて済むナチュラルにカビ取りのできる最良の方法です。
しかし屋外で作業するため、いつでもできる訳ではないうえ、とても手間がかかってしまうので、数日間カビ取りに時間を割ける人にオススメです。
- 気合い
- 太陽
- 掃除機
- 捨ててもいい乾いた雑巾
カビ取りの手順
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畳をはずす
カビの生えた畳を外します。
畳は意外と重いので、はずす時・運搬する時はバランスを崩して転倒などしないよう気をつけましょう。
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掃除機で吸う
外した畳を屋外に移動し、掃除機などでカビを思い切り吸い取ります。
畳の目に沿って吸ってあげましょう。
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乾いた雑巾で乾拭き
ざっくりとカビが取れたら、乾いた雑巾で乾拭きします。
こちらも畳の目に沿って拭いてあげると落ちやすいです。
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干して乾燥させる
畳が日に焼けるのを防ぐ為、直射日光をさけて干します。
乾燥に弱いカビを死滅させるのが目的です。
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数日間繰り返す
1~3の手順を、カビが完全に除去できるまで数日のあいだ繰り返します。
エタノールで取り除く
屋内でお手軽に実践できるのが、エタノール(アルコール)を使う方法です。
薬局などで手に入る消毒用のスプレーの中でも、アルコール度数の強いものを使います。
エタノールは揮発性が高く、比較的すぐに気化してしまうので、お掃除のあとに湿気が残りにくく畳のカビ取りには適していると言えますね。
- 消毒用エタノールスプレー(度数の高いアルコール)
- マスク
- ゴム手袋
- 捨ててもいい雑巾
- 古い歯ブラシ
- 重曹(変色する恐れあり)
カビ取りの手順
僕はこちらの方法でカビ取りをしました。
結構しつこいカビでしたが、きれいに落とすことができましたよ!
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エタノールで除菌する
カビの表面にエタノールを吹きかけ、乾いた雑巾でやさしくふき取ります。
畳の目に沿ってゆっくりと拭き、押し付けすぎないように気をつけましょう。
このとき、あまりこすり付けるように拭いてしまうと、カビが畳の目の奥に入り込んでしまう可能性がありますので、十分に注意して下さい。
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隙間は歯ブラシで掻き出す
畳の目のすき間などの雑巾で届かない部分やフチは、歯ブラシで軽く擦るように掻き出しましょう。
こちらもあまり力を入れてしまうと、カビの胞子が奥へ侵入してしまいますので注意が必要です。
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固く絞った雑巾でふき取る
ある程度カビを取り除けたら、固く絞った雑巾で畳の表面をふき取ります。
雑巾に水分が多く残っていると畳の素材であるイ草が湿気を吸収してしまい、新たなカビの原因になってしまいます。
力いっぱいに絞って水気を飛ばした雑巾を使用して下さい。 -
重度のカビの場合は重曹の出番
1~3の手順を繰り返しても黒く残ってしまうしつこいカビには、重曹で対処しましょう。
黒色の残る部分にだけ重曹をつけ、汚れを浮かせてふき取ります。
色が落ちたらもう一度エタノールを吹きつけて除菌してあげてから、乾いたタオルで乾拭き仕上げです。
カビを生やさない為に
畳に生えてしまったカビをきれいに除去する方法を紹介しましたが、こんな事を毎回繰り返すのは大変です。
しかも、何回もカビが生えた畳なんてちょっと気持ち悪い……。
そこで、そもそもカビを生やさないために気をつけたいポイントを押さえておきましょう!
カビが生える原因
カビが生えるのを防ぐためには、まずなぜ生えてしまうのか、原因を知っておかなければなりません。
カビが生えていた部分、こんな風になっていませんでしたか?
- 湿度が高い状態が続いていた
- 布団やカーペットなどを敷きっぱなしにしていた
- 畳自体が新しい
- 水などをこぼして、染み込ませてしまった
カビは湿度が高く、日あたりの悪い場所を好みます。
室温については、人間が快適に過ごすことのできる温度=カビにとっても快適でありますので、カビが繁殖しやすい環境は湿度にかなり左右されると言って良いでしょう。
やっておくべき対策
常に窓を開けっぱなしにしておかなければいけないわけではありませんよ。
防犯的にもあまりよくないですしね!
天気のいい日にはお部屋を使っていなくても一日に何回かは換気をして、湿度の高い状態を減らしてあげましょう。
雨が降っている時に換気するのは逆効果です!
直接的に湿度を下げてくれる除湿機や、エアコンの除湿機能も有効です。
除湿する時は、お部屋の戸を閉めておくと効果が高いですよ!
カーペットや布団などを敷きっぱなしにしていると、換気などをしていても裏側があっという間にカビだらけになってしまいます。
特に布団は汗を吸収しやすいので、起きたら必ず片付けるようにしましょう。
冬場でも寝ている間に汗をいっぱいかいているから油断しないでね!
お手入れがめんどくさい人は
「換気も除湿もめんどくさいよ!メンテナンスフリーな畳ないの?」なんてズボラな方、いますよね?
実は、最近ではイ草以だけでなく、様々な素材の畳が開発されています。
メンテナンスフリーとまではいきませんが、格段にお手入れが楽になるのは間違いありませんので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか?
ポリプロピレン畳
石油系の化学素材で作られた”なんちゃって畳”です。
見た目のチープさは感じるものの、化学素材ですのでダニの心配等はかなり少なくなっています。
導入コストの安さもポイント!
- 防ダニ・カビ性に優れる
- 最近の新築建売とかでは主流(主観)
- 安い(1畳あたり5000円程度)
- 水とかこぼしても全然大丈夫
イ草の畳とは違い、室温・湿度をコントロールしてくれることはありません。
畳の独特のかおりや雰囲気もありませんので、「和」を求める人には向いていないかもしれません。
和紙畳
こちらはイ草の畳とぱっと見の違いはわかりにくいですが、なんと素材に和紙を使っているそうです。
イ草の畳に比べて耐久性に優れるほか、経年による変色も少なく、新時代の畳といっても良さそうです。
- 防ダニ・カビ性に優れる
- 水とかこぼしてもある程度大丈夫
- ちょっとオシャレ
- イ草のような変色が起こりにくい
- 耐久性がイ草より高い(割れや磨耗が少ない)
こちらはイ草と同じく天然素材の畳です。
イ草のかおりは楽しめませんが、イ草のように天然素材で作られている点と、好みの色合いを選べることがあり、畳の持つ「和」な雰囲気に加えて洋風のインテリアにも自然に馴染むオシャレさが魅力ですね。
まとめ
イ草の畳は日本人の心とも言える伝統的な床材ですが、その素晴らしさを保つためには日ごろからのケアを怠ってはいけません。
特に日本の気候は畳の天敵であるカビやダニにとってもパラダイスですので、しっかりとお手入れをして、清潔に保ってあげましょう。
もしもカビにやられてしまった場合は、できるなら化学薬品等を使わない方法を優先して、難しい場合はエタノールで除菌・清掃してください。
手に負えそうになければ無理はせず、専門の業者に依頼した方が良いでしょう。
ぶっちゃけお手入れめんどくさいし、ポリプロピレンの畳に敷き変えちゃおうかな?
和紙畳もオシャレでいいよね!
イ草以外の選択肢もありますので、自分に合ったスタイルで「和」を楽しみましょう!