WordPressにはシェア数をカンタンに取得・表示できるプラグインがあります。とても便利ですが、プラグインの設定でブログ上でシェア数を非表示にする方法がありませんでした。
SNSでどれだけシェアされているか気になるっ!でも、オモテには数字を出したくない……。
シェア数を表示するためのプラグインで何言ってんの?と思うかもしれませんが、多分統計機能だけ使いたいって人もいると思うんです。
……いますよね?
そんな人達の為に、このカスタマイズを公開します!
[box class=”box33″ title=”このブログで行ったカスタマイズをまとめてあります!”][kanren id=”793″][/box]
この記事のコンテンツ
SNS Count Cacheはどんなプラグイン?
Twitter、FacebookをはじめとするSNS(ソーシャルネットワークサービス)の台頭でブログの集客方法に新たな選択肢が増えた昨今のWEB事情。
良質な記事を書き、SNSでシェアされることにより拡散されると多くの人の目に留まりやすくなりました。
SNS公式シェアボタンの致命的な欠点
各SNSでは、記事内にシェアボタンを設置できるタグを公開しています。
どれだけシェアされたかカウントを行える為とても便利なのですが、半面、表示されるまでのロードが長く時間がかかってしまいます。
また、各SNSにより提供されるシェアボタンはデザインがバラバラで、それぞれを配置すると悲惨なまでに統一感のない画面表示になってしまうのです。
これらはブラウジングをモバイル端末で行う層の増加によるスマホ表示の最適化・モバイルファーストと相反する最悪のデメリットになります。
シェアボタンを自作する
デザインの統一感を損ねてしまうデメリットは、シェアボタンを自作することで解消できます。テーマによってはオリジナルのシェアボタンを内蔵してくれていたりもするのではないでしょうか?
僕の使っているテーマ”SANGO”でも、とてもキレイに整ったデザインのシェアボタンが標準で用意されていました。
しかし、どれだけシェアされたのかを読者に伝えたい場合、自作のシェアボタンでは機能不足に陥ってしまいます。
シェア数を取得・キャッシュして高速表示できるプラグイン
ここで活躍するのが”SNS Count Cache”です。
このプラグインは、各SNSでシェアされた数をそれぞれ定期的にクロール(巡回)・収集し、キャッシュとしてサーバー上に静的に保存してくれます。
ブログ上でシェア数の表示をさせる時にはキャッシュが呼び出されるため、余計な動作や読み込みが発生せずに高速に表示することができます。
また、WordPressの管理画面上で各SNSのシェア数や変動の統計を見ることもできるので、運営上も格段に便利になりますよ。
記事のシェア数を表示することのメリット・デメリット
SNSシェアボタンの自作とSNS Count Cacheの組み合わせにより、統一されたデザイン・高速なシェア数の表示が実現できますが、そもそもシェア数を表示することでどんな影響があるのでしょうか?
読者にシェアさせたくなる効果
たくさんシェアされている記事は、多くの人にとって有益な内容が書かれているといった一種のステータス的な役割を果たします。
読者目線で考えてみると
こんなにシェアされているんだ、じゃあ自分もシェアしてみようかな
という心理が働くのではないでしょうか?
こうなるとさらに多くの人の目に留まり、さらにシェアされ……といった具合に加速度的に拡散されることも期待できます。
これは非常に大きなメリットといえるでしょう。
読者にシェア数が知られてしまう危険性
すでにたくさんシェアされている記事であれば上項のようなメリットが見込めますが、当然逆パターンもありえます。
そもそもほとんどシェアされていない記事の場合、読者からすると
ほとんどシェアされていないな……みんなしないなら自分もやめとこう。
となる可能性がありますよね。
特に日本人はその傾向が強いように思います。
つまり、シェア数を表示するという行為は
- 読者にシェアしたくなるよう誘導できる
- 読者がシェアをためらってしまう
という二律背反にも見える要素を兼ね備えた諸刃の剣であると考えられます。
ブログ上でシェア数を非表示にする方法
SNS Count Cacheを有効化しただけでブログ上にシェア数が表示される場合、次のような関数がテーマ側に実装されているはずです。
[codebox title=”php”]
<?php if(function_exists('get_scc_○○○')) echo get_scc_○○○(); ?>
[/codebox]
○○○の部分はSNS名が入ります。
これらを行ごと削除するか、コメントアウト(文頭に//を追加)してしまいましょう。
[codebox title=”php”]
<?php //if(function_exists('get_scc_○○○')) echo get_scc_○○○(); ?>
[/codebox]
プラグインを有効化してもブログ上に表示されない、または完全に自作したシェアボタンの場合、上記関数をそもそも記述しなければシェア数は表示されない為、特別必要な作業はないでしょう。
SANGOで非表示にする方法
このブログでも使用しているテーマ”SANGO”には、デフォルトでSNS Count Cache用の関数がテーマ内に組み込まれています。
プラグインを有効化するだけで簡単キレイにシェア数を表示できますが、非表示にしたい場合はテーマを編集する必要があります。
[alert title=”注意”]子テーマで反映されなかった為、親テーマを編集しています。必ず編集するファイルのバックアップをとっておきましょう。[/alert]
編集するファイルはsango-theme\library\functionsにあるentry-function.phpです。
FTPソフト等でダウンロードし、必ず元々のファイルを保存しておいてください。
[codebox title=”entry-function.php”]
<?php if(function_exists('scc_get_share_○○○')) echo '<span class="scc dfont">'.scc_get_share_○○○().'</span>'; ?>
[/codebox]
○○○の部分はSNS名が入ります。
これが、SANGOバージョン1.31時点で434行目にTwitter、443行目にFacebookといった具合に各SNSごとに記述されています。
これらを行ごと削除するか、コメントアウト(文頭に//を追加)してしまいましょう。
[codebox title=”entry-function.php”]
<?php //if(function_exists('scc_get_share_○○○')) echo '<span class="scc dfont">'.scc_get_share_○○○().'</span>'; ?>
[/codebox]
まとめ
プラグインを有効化しただけでシェア数が表示されるようになったらテーマ内の関数を削除orコメントアウト、そうでなければそのまま放置でSNS Count Cacheの統計機能だけを使うことができます。
ブログ初心者の方は特にですが、少しだけでもシェアされているのがわかるとモチベーションの向上にもつながりますので、興味のある方は試してみて下さいね!